2019-08-24

「心がかぜをひくとき」-“安心感”と自立- 吉村春生先生講演会

日時
2019/08/24
13:30 - 15:30
カテゴリー
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「心がかぜをひくとき」

-“安心感”と自立-


子どもが甘えたがっている人(特に母親)を守ることができれば、いずれ、
飛行機は自己実現に向けて飛び立つことになるだろう。

当日のリジュメをご紹介します。
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1.揺れる子どもたち(問題行動、不適応行動)の増加の背景にあるものとは?

抑うつ症状を訴える小学生・中学生・高校生の増加!

保健室利用の多様化!(発達や心の問題が起因する学校不適応の増加)

・小中高等学校不登校児童生徒及び高等学校中退生徒の割合⇒高い水準で推移!

暴力行為低年齢化⇒増加傾向(小学校における暴力行為⇒2017 年度過去最多)!

いじめ、虐待⇒増加傾向(小・中・高、いじめ認知件数⇒2017年度過去最多:小学校で急増)!

                    

2.心とは?

・心を構成する3つの要素とは?

・認めがたい欲求や願望,負の感情(不安,怒り,悲しみ,つらさetc)は無意識の世界へ(抑圧)

・わかっちゃいるのに適切な行動がとれないのはなぜ?

・思考や行動が固まってしまう(フリーズしてしまう)時の心のメカニズムとは?

 

  • 人間は不安な生き物!

・生理的早産説(ポルトマン)

・不安感が高まりやすい3つの場(⇒食,睡眠,排泄)、3つの発達段階(⇒乳幼児期,思春期,老年期)

・「三つ子の魂百まで」の本来の意味とは?

・よい子の心理(過剰適応)

 

  • 心の育ちにおいて一番大切なものとは?

  ・「甘えた子が自立する」⇒「安心感」のコップ

・「安心感-しつけ-学習」との関連!

・安心感の量が不足しがちの子どもが多いのはなぜ?

依存症に陥りやすい人の心理特性とは?(アルコール,ギャンブル,ショッピング,薬物etc)

 

5.心のSOSとストレス

   ・ストレス反応の4段階 とは?

(①抑うつ・不安 ⇒ ②不機嫌・いらいら ⇒③無気力 ⇒ ④身体症状

・生きる3原則(食・眠・排泄)への影響!

  • 過食⇔拒食<摂食障害> ②過眠⇔不眠<睡眠障害> ③便秘⇔下痢<夜尿,頻尿>)

発達障害児の理解と支援(ADHD,自閉症スペクトラム症,LD等)

いじめ,非行の背景にあるものとは?

・安心感とストレス耐性との関連(がまんできる子-できない子)

6.心の健康(安心感)を育むには?

  • 心理的に安全な空間(評価や変化の圧力を行使しない空間)の確保!
  • 安心感を育む場(甘えのサイン⇔キャッチング)の確保!

 

 

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講師:吉村 春生先生
【プロフィール】
・西九州大学非常勤講師(「教育相談-カウンセリング」を担当)
・佐賀大学教育学部小学校教員養成課程(教育心理選修)卒業
・西九州大学大学院修士課程健康福祉学研究科健康福祉学専攻(臨床心理コース)修了

(主な研究分野,論文タイトル,講演タイトル)
・学校カウンセリング(学校臨床心理学)
・「学級における心理的に安全な空間づくりが児童のメンタルヘルスに及ぼす影響について」

・「心がかぜをひくとき-“安心感”と自立」

・「心の育ちからみた子どもの理解」

・「心の健康を育む栄養素とは?」

好きな歌・・・世界に一つだけの花、いつも何度でも、Dear Mama

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